顔面痙攣とは?:顔面神経の突然の興奮により、表情筋が自分の意志とは別に繰り返しに突然収縮(ピクピク)する疾患。顔の筋肉が動かなくなる『顔面神経麻痺』とは対照的に筋肉が常にピクピク動き続けることを言います。多くの場合が片側に痙攣の症状の出るので一般的には片側顔面痙攣と呼ばれています。30代~60代の女性に多く片側の眼の周囲特に下眼瞼部筋(眼の下)から全体的に痙攣が生じるようになります。疲労、精神的緊張、ストレスなどで出現頻度は増加することが多く、横になって寝たりアルコール摂取などストレスの解消で軽減する傾向があります。

顔面痙攣の原因

病気の原因の多くは未だ十分な解明はされていませんが、MRIなどの画像診断で多く見られる原因として①『小脳動脈の圧迫』②『顔面神経炎後の後遺症』『脳の腫瘍(脳の中で出来たコブ)』が有力とされていますが、MRIなどの画像診断で原因が確認出来ず、病院での治療法が無い患者様も多くおられます。

今回は①『小脳動脈の圧迫』について説明していきます。

上記の図は後面から見た図となります。蛇行(くねくね)している動脈が神経の出口を圧迫し、神経が刺激されるといいます。顔面神経は耳の中にある骨「耳小骨」についている筋肉もコントロールしている為、痙攣が起きている側の耳鳴り・突発性難聴など耳への障害が現れることも多いです。ストレスの軽減によって一時的に症状が楽になることもあるが病院でも画像診断による原因が不明なことが多いのが現状。

西洋医学的治療

ボツリヌス毒素注射(一般的にいうボトックス):ボツリヌス毒素とはボツリヌス菌が産生する筋肉を麻痺させる毒素です。これを非常に薄めてお薬にしたものを顔面の筋肉に注射します。顔面の筋肉の動きを軽く麻痺させることで、顔面痙攣をおさえます。顔面神経への圧迫を治す根本的な治療ではありませんが、体への負担の少ない治療法で、3、4カ月は効果があります。

神経血管減圧手術:手術によって顔面神経への圧迫をとりのぞく手術です。耳の後ろの骨に小さな穴をあけ、手術用顕微鏡を見ながら神経を圧迫している血管を移動したり、神経と血管の間に綿のような小さなクッション材を入れる手術です。この手術で症状が軽減される方もおられますが、原因が血管の圧迫でない場合、全ての患者様に有効というわけではない。

当院での治療

当院に来られる患者様の多くは西洋医学では治らなかった方や、他の鍼灸院での治療で改善が見られなかった患者様が多いです。

では、実際にどのような治療を行っているのか説明をします。

鍼灸治療:現代中医学の理論に基づき適切なツボの性質を1つ1つ選んでその人に合わせてツボを選んでいます。また現代中医学はツボだけではなく、解剖学的に筋肉の向きや付き方、顔面神経の分布を踏まえて神経の興奮を落ち着かせ、鍼の方向刺す深さを計算し・刺激の入れ方を患者様のその日の症状や、変化に合わせて毎回回復の計算をしながら治療をさせて頂いております。

飲む漢方治療(当院オリジナル):当院長 廬華の実家から自然栽培漢方薬を一人一人に合わせたオーダメイド漢方です。煎じ薬・カプセル・粉漢方・全てオーダメイドで、市販漢方や保険漢方を一切使わないです。

漢方顔蒸し浴:当院盧 華院長が考案した独自配合の漢方蒸し浴、麻痺側の顔に直接暖かい漢方で蒸す浴していくことで薬草成分を皮膚から有効に吸収させる方法。
顔面痙攣の症状に合わせてオーダメイド漢方使用。他院にない治療法です。

症例紹介 吉川様 顔面けいれん 60代 女性

写真左:盧華院長 中央:吉川様 右:横山鍼灸師

*初診時の様子*

吉川様は顔面けいれんを患い、治す方法もなく不安で当院へご来院されました。

お住まいが海外のオランダでしたので日本に滞在されている間に集中治療を受けられました。

*当院での治療*

鍼と特殊なつなぎ方の電気を使ったけいれんを治すための鍼灸治療

肩こりもありましたので追加料金で治療を受けられました。

当院の鍼灸治療で顔面けいれんが良くなり、安心して帰られました。

 

症例紹介 良子様 顔面痙攣 50代 女性

写真左:盧華院長、中央:良子様、右:豆田鍼灸師

三年前から顔面けいれんを発症。眼科を受診し、眼瞼痙攣と診断。その後右手に痺れを感じ、MRI検査を受けるも、異常はなく、顔面痙攣と診断された。ボトックス注射の説明を受けたが、副作用が怖く、受けなかった。知り合いから鍼灸治療を勧められ、ほかの鍼灸院で治療しましたが、効果はありませんでした。インターネットで当院を見つけ、来院。

当院のオーダーメイド鍼灸治療、電気鍼、オーダーメイド飲む漢方薬治療、漢方顔浴を受け、痙攣が大幅に治まり、周りから「どんどん良くなってるね!」と言われている。また、痙攣による頬から顎にかけての痛みも取れてきている。さらに、目の開きも大きくなり、頬の痩せも正常になりつつある。現在も完治を目指して、鍼灸漢方治療継続中。