発達障害(神経発達症群)とは

発達障害(神経発達症群)とは、脳の機能発達の偏りや不全、発達のアンバランスさによって、脳内の情報処理や制御と情報伝達回路に偏りが生じ、特性的なものの感じ方・考え方・行動の仕方によって日常生活に困難をきたしている状態のことです。

発達障害には下記のようにADHD(注意欠如・多動症)、自閉症スペクトラム症(ASD)、学習障害/限局性学習症(LD/SLD)などが含まれます。また、いくつかを併せ持つ子どもが多く存在するといわれています。

●注意欠如・多動症(ADHD)

●自閉症スペクトラム(ASD)

●学習障害/限局性学習症(LD/SLD)

●知的能力障害群(ID)

●コミュニケーション症群(CD)

●発達性協調運動症(DCD):

●常同運動症:発達障害とは症状は異なるが神経発達症のひとつ。特に目的もなく、同じ行為や言葉などを長時間反復・持続する状態。

自閉症スペクトラムとは

自閉症スペクトラムとは、一般的に「自閉症」「アスペルガー症候群」を含めた広汎性発達障害が含まれています。対人とのコミュニケーションや言語、認知的発達の遅延等があげられますが、その症状は人によって重さが異なり、症状によっては社会的生活に困難を引き起こしてしまうことが多いです。

自閉症スペクトラムの症状

対人コミュニケーション障害

言葉を用いたコミュニケーションについては以下のような特徴があります。

  • 話し言葉が遅れている
  • 「おうむ返し」が多い(エコラリア、反響言語とも言われます)
  • 話すときの抑揚が異常である
  • 言語による指示を理解できない
  • 会話をしていてもかみあわない
  • 敬語が不自然である
  • 皮肉を言っても通じず、たとえ話がわからない

また自閉症スペクトラムの人は、言葉を用いない(非言語的)コミュニケーションにおいて以下の特徴があります。

  • 身振りや指差し(体の動き)が理解できない
  • 目線、眼差し(目の動き)が理解できない
  • 言外の意味が理解できない
  • 話の文脈が理解できない
想像力とそれに基づく行動の障害
  • 特定の物事に対して強い興味をもつ
  • 特定の手順を繰り返すことにこだわる
  • 常同的な動作を繰り返していく
  • 興味をもった領域に関して膨大な知識を持つ

以上のような強いこだわりを持った症状が出ることが多く、生活に支障をきたすことがあります。

自閉症スペクトラムの原因

自閉症スペクトラムの原因は主に※1.脳高次機能を担う※2.神経回路の異常に原因があります。

※1.脳高次機能:脳の中で精神・記憶・感情等を含めた情報処理

※2.神経回路:脳内で情報を送る為のネットワーク

人間の脳細胞が約140億個存在し、神経回路はその脳細胞同士が密に情報を交換する為のネットワークを張り巡らせています。脳細胞の発達と共に脳細胞同士が情報を交換し合う為のネットワークが複雑に出来上がることで、様々なことに対して知識を深めることが出来、言葉が理解出来たり、コミュニケーションや感情が備わって行きます。

しかし、自閉症スペクトラムの場合は、場所によってそのネットワークが出来上がっていなかったり、作られすぎたりすることで「形成異常」が原因で引き起こされます。

当院における自閉症スペクトラムにおける治療

当院の治療の目的は脳内にある神経回路(脳細胞同士を繋ぐネットワーク)を新たに正しく構築させることで社会的コミュニケーションを含めた脳内での情報処理を円滑にすることで根本的治療を行い、完治することを目的に治療を行っています。

脳の持つ「可塑性」を利用して治療を行います。可塑性とは、刺激や経験によって脳の特性が柔軟に変化し、その特性がそのまま定着して機能が再構築される現象のことです。

当院の治療内容
鍼灸治療

頭鍼:脳細胞、脳の神経回路の再生・活性化に有効なツボ処方と刺鍼方法で鍼の効能を最大限に発揮出来るように1人1人に合わせたオーダーメイドの治療方法となっております。

電気鍼:適切なツボに対して更に電気の刺激を継続的に加えることで再生・活性化を促進することが出来ます。電気の刺激は患者様に最適な刺激量を調節出来るので痛みや怖さは全くありません。

全身鍼:それぞれツボの働きを最大限に利用し、身体の本質を改善して自分自身の治す力を促します。

飲む漢方治療

一人一人の症状や病気の重さに合わせて脳細胞・神経回路の再生・活性化を促進する為の漢方薬をオーダーメイドで作ることが出来ます。

強迫性障害

強迫性障害は、ある考えが自分の意思に反して何度も頭に浮かび(例えば:自分の手が汚れているのではないかなど)、払いのけることができなくなる強迫観念と、

ある行為(例えば:手を何度も洗う)をしないと気がすまなくなる強迫行為があらわれ、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活に支障をきたす病気です。

強迫性障害の主な症状

強迫性障害には、強迫観念と強迫行為の2つの症状があり、その両方があらわれる場合が多いです。代表的な強迫観念と強迫行為として

不潔恐怖と洗浄
  • 汚れや細菌汚染の恐怖から過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえすドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。
加害恐怖
  • 誰かに危害を加えたかもしれないという不安がこころを離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認する。
確認行為
  • 戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手でさわって確認するなど
儀式行為
  • 自分の決めた手順でものごとを行わないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。
数字へのこだわり
  • 不吉な数字・幸運な数字に、縁起をかつぐというレベルを超えてこだわる。
物の配置、対称性などへのこだわり
  • 物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる。

西洋医学の発達障害に対する治療

現在、西洋医学の病院での治療は以下のような薬剤での治療を中心に行っていますが、これらの西洋薬剤で発達障害を根本的に「治す」ことはできません、また多方面に副作用があります。

1)中枢神経刺激薬
自閉症スペクトラムに併存した注意欠陥多動性障害の多動性・衝動性や不注意に対し、メチルフェニデート徐放剤(リタリン、コンサータ)が使われます。刺激薬ではないですが、アトモキセチンも多動や不注意に使用されます。副作用として、全身の皮膚の発赤、皮膚がはがれ落ちる、かさぶたができる[剥脱性皮膚炎]、胸の痛み、圧迫感、冷汗[狭心症]、頭痛、一時的な意識障害、言語障害[脳血管障害]、食欲不振、全身倦怠感、悪心・嘔吐[肝不全、肝機能障害]、強度の筋肉のこわばり、急激な発熱、飲み込みにくい[悪性症候群]、手足の片側の麻痺、言語障害、一時的な意識障害[脳血管障害(血管炎、脳梗塞、脳出血、脳卒中)]

2)抗精神病薬:
定型抗精神病薬:ハロペリドール、クロールプロマジン、ピモジド:

ドパミンのみを抑制する作用があり、第一世代の抗精神病薬。副作用としてパーキンソン症候群(震え、固縮、小刻み歩行など)、急性および遅発性ジストニア悪性症候群、高プロラクチン血症、アカシジアなどがある。これらは、本来の標的である中脳辺縁系以外の神経伝達を遮断してしまうことによって生じる。

非定型抗精神病薬:リスペリドン(リスパダール)、オランザピン(ジプレキサ)、アリピプラゾール(エビリファイ)

ドパミンとセロトニンやその他の神経伝達物質への抑制作用がある、第二世代の抗精神病薬。

副作用として、不眠や不安 、神経過敏、じっとしていることができない、手足の震え、体重減少、筋強剛、食欲不振、糖尿病、目眩や吐き気、うつ状態や躁状態の誘発、多動や常同行動 、遅発性ジスキネジアがある。筋肉の引きつり、嚥下困難・頻脈・発汗・発熱、乳汁が出たり、男性の女性化乳房や勃起障害など性機能障害が生じうる。便秘、めまい、立ちくらみ、力が抜ける、口の渇き、動悸、肥満、性欲減退、逆行性射精、意識がはっきりしない、眠気、倦怠感、鼻づまり。

3)抗うつ病薬SSRI:フルボキサミン(デプロメール、ルボックス)、パロキセチン(パキシル))、SNRI(ミルナシプラン)、三環系抗うつ薬(イミプラミン、クロミプラミン):

4)抗不安薬、ベンゾジアセピン系:ジアゼパム、クロキサゾラム(セパゾン)、ロラゼパム(ワイパックス)

5)抗てんかん薬:カルバマゼピン(デクレトール)、バルプロ酸(デパケン)、クロナゼパム (リボトリール)(ランドセン)

6)抗ヒスタミン薬:ヒドロキシジン(アタラックス)、ジプロヘプタン

7)循環器用薬:クロニジン、プロプラノロール、グアンファシン

8)その他
コリンエステラーゼ阻害薬:ドネペジル(アリセプト)

発達障害の西洋医学診断基準:

現時点では明確な診断基準はない。そのため、面談やチェックリスト、脳波などの生理学的検査、認知・知能などの心理検査などを通して、総合的に診断していく。診断には、アメリカ精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル「DSM-5」や世界保健機関(WHO)の「ICD-10」(『国際疾病分類』第10版)による診断基準などが用いられる。

精神疾患(精神障害)には下記の病気が含まれる:

統合失調症 てんかん 高次脳機能障害 不安障害 うつ病 統合失調症 気分障害 双極性障害 依存症・物質関連障害・パニック障害・社会不安障害・全般性不安症・境界性パーソナリティー障害・自己愛性パーソナリティー障害 適応障害 二次障害 レット症候群 脆弱X症候群 過眠症・中枢性過眠症 睡眠リズム障害 睡眠障害 ダウン症候群 パーキンソン病 不眠症 

症例紹介 広汎性発達障害(自閉症・アスペルガー症候群) 寺本くん(小学生男児)

 写真は全て当院待合室で撮影 左:盧華院長  中央:寺本君とお母様 右:横山鍼  写真は当院待合室 左:盧華院長 中央:寺本君とお母様 右:横山鍼灸師

写真は全て当院待合室で撮影 左:盧華院長  中央:寺本君とお母様 右:横山鍼灸師

*初診時の様子*

寺本君は当院通院中の患者様のご親戚でご紹介いただき来院されました。

症状:小学校へ通うことが出来ず行けたとしても家族付き添いして週半日か数週に一日か。

学校で会話が出来ない。(相手の言葉をすぐに理解ができなく答えたり反応したりができない為話が通じない)

学校での発語は「はい」と「いいえ」「違う」のみ。

身の周りに起きていることを理解できなく、対応もできない為、なんでも嫌という理由付けをしていて前に進まない。

自分の感情気持ちを表現することができない為、些細なことでも怒り出す。怒り出すとすぐに0から100までいく。怒りを我慢が出来ない。

家の中は自分の部屋にこもりきりで居間などには行かない。

*当院にて現代中国医学オーダーメイド治療*

来院しての鍼灸治療:特殊な電気波形つなぎ方、院長盧 華LU HANAがメーカーと共同開発の痛くない鍼使用

オーダーメイド中薬

ご家族様は本人が嫌がり、鍼が受けられないこともあるのか不安とのことでしたが、当院では治療が怖くないように、痛みが出ないように工夫して行いましたので、寺本君は治療を順調に受けることが出来ました。

*経過*

早い段階で言葉が増える:以前は「うん」などしか返ってこなかったが、長文で返事が返ってくるようになる。

自発的な問いかけをしてくるようになる:今までは受け身の答えしかできませんでしたが、自発的に質問をしてきたりするようになりました。

家の中で自分の部屋にこもっていることが多かったが皆がいる居間などに出てくるようになった。

ご本人も鍼に行ってからの体調の変化を感じられるそうで、通院も楽しみになっていきました。

小学校へは定期的に通学できるようになりました。

理解力が高くなるにつれて会話もできるようになり、感情を表現することが多くなる為、怒りが少なくなり100から20くらいまで我慢できるようになりました。

普通の生活ができるようになったことにご家族様が随分楽になったと喜ばれています。

今後、受ける治療の回数を少なくしますが、更に良くなることを目指し目標に向けて治療を続けられます。

写真は当院治療室で撮影しました。

写真左:横山鍼灸師 右:盧華院長 中央:寺本君

症例紹介 発達障害 美奈様

* 初診時の様子 *

3歳の美奈様は発達のおくれがあり、西洋医学の病院での治療法も無く、大きな改善も無いため悩んでおりました。なんとか人並みの生活を送れるようにとオステオパシーなどのいろいろな治療法を試されていました。

初診時には鍼治療の際は怖がる様子や痛がる様子もなく、よく物事についての理解をしていない印象を受けました。

・発語は「はい」のみで言語障害がありました

・下肢がスムーズに動けない(運動機能発達の遅れ)

・背骨のゆがみがあり姿勢が悪い

・痛みの感覚ない

・感情表現も乏しい

遠方にお住まいでしたので、集中治療で通いました。初診時には治療を受けることを決めておりましたので、来院時に問診をしてすぐに治療を開始しました。

* 治療内容 *

発達障害を根本から治療するための鍼治療

鍼に電気を通す特殊なつなぎ方の電気治療

治療を進めてから中薬治療を開始

初めての集中治療後から症状の改善が見られて今まで「はい」以外なかった発語が見られるようになりました。

絵本の文章をすべて暗記しており、ゆっくり音読できるようになりました。

初めての来院時からはだいぶ出来ることが増えました。

また落ち着きがなかった身体の動きもゆっくりになったり、運動機能が良くなり足の動きもスムーズになり、変化がみられました。

理解できることも増えて、感情面でも悲しんだり、嫌がったり、怒ったり等の意思表示ができるようになりました。また表情も大変豊かになりました。

鍼灸治療をする先生に対して、対話は初診時にはできませんでしたが、徐々に「バイバイ」というと、「バイバイ」と手を振ってこたえてくれるようになりました。

鍼治療が進んでから相乗効果に期待して当院のオーダーメイド中薬も飲み始めました。

普通学級の幼稚園へ進級することが決定し通園が始まりました。

当院の治療結果にご満足され当院への通院が終了されました。

 

症例紹介 自閉症スペクトラム・ADHDなど様々な症状 瑞光奏様(作家・30代男性)

(左)盧華院長(中央)瑞光奏様(右)横山鍼灸師

約20年前から「強迫観念」「対人緊張」などが酷くなり、精神科への診療を続けていました。

医師からは「自閉症スペクトラム」「ADHD」「適応障害」「対人恐怖症」「強迫性障害」など、様々な病名を診断され、大量の薬を処方続けており、10年前に逆流性食道炎に羅患したことを皮切りに頚や肩の激しい凝りや違和感、遅発性ジスキネジア、不眠、腹部膨満感、ふらつき、頭痛や眼痛、耳鳴り、手足の冷えや頭ののぼせ、多汗、疲れやすさ、腰痛(15分も歩けない)などのありとあらゆる不定愁訴が次々と出現し、日常生活に支障を来たすようになり、日本全国回り様々な治療へ通うも一時的な効果しか出ず、苦しい日々が続いていました。

新聞の記事で大龍江中国医学センターのことを知り、それらは脳の神経伝達の不具合による症状による症状であり、また自覚症状も強かった「発達障害」の完治・改善も可能であると盧華院長から説明を受け、自分自身や家族、恋人との将来の為にも「根本治療」が必要だと強く認識し、鍼灸・漢方治療を開始致しました。

当院での治療

鍼灸治療:頭鍼⇒脳の神経回路を再生、促進させる

     安神の鍼⇒精神を落ち着かせる

     不定愁訴に対する鍼

     電気鍼⇒興奮している神経を落ち着かせたり、神経の再生・活性化を促進する

飲む中薬

治療開始当初は精神的に不安定なことが多く、自分自身の感情を抑えることが出来ず家族や周囲の人たちに対して怒りをぶつけてしまったり、人との会話が怖くて会話が噛み合わなかったり自分の思っていることを伝えれないことが多くありました。

現在では多くの症状は落ち着いて肩こり、腰痛といった多くの不定愁訴の症状は無くなりました。

周囲とのコミュニケーションも今では楽しく会話をすることが出来て、周囲の人や家族が見ても変わったと言われるようになりました。

強いこだわりも今は人並みに実感できています。今では趣味の撮影や本を執筆し出版したり、生活に不自由無く日常を過ごせるようになりました。

現在も治療を継続しており、更なる改善と完治を目指しています。

症例紹介 発達障害 (優ちゃん 4歳 男児)

優ちゃんは自分で話している声が頭の中で響いてしまい、話すことは可能ですが発音が少しうまくいっていない状態でした。

鍼を怖がることはなく治療はスムーズでした。

症状は治療により消失し、発音も上手にできるようになりました。

遊びながら鍼を受ける優ちゃんと院長盧 華 当院待合室にて

症例紹介 発達障害 (良君 男児)

遠方からご来院、集中治療を受けた良君は、重度な発達障害があり、発語ができない、意思疎通ができない、自分で食べ物を食べたり、水を飲んだりすることができず、判断力がついていない為食べてはいけないものを食べてしまったり、日常の危険が回避できない、目が離せない状況続き、また、こだわりが強い、鍼治療の際にも決まった形でしか受けることができず、工夫して治療をしておりました。相乗効果を期待しオーダーメイド中薬も服用。

治療開始からしばらくして症状の良い変化が見られ、考えて行動するようになり、当院の治療を終了される頃に幼稚園へ入園されましたが、1日のスケジュールを他のお子様とともに過ごすこともできるようになりました。

食べ物を食べたり水を飲んだりすることも問題なくできるようになりました。

良君 当院にて治療受ける風景 

精神疾患(精神障害)には下記の病気が含まれる:

統合失調症 てんかん 高次脳機能障害 不安障害 うつ病 統合失調症 気分障害 双極性障害 依存症・物質関連障害・パニック障害・社会不安障害・全般性不安症・境界性パーソナリティー障害・自己愛性パーソナリティー障害 適応障害 二次障害 レット症候群 脆弱X症候群 過眠症・中枢性過眠症 睡眠リズム障害 睡眠障害 ダウン症候群 パーキンソン病 不眠症 

発達障害 よくあるご質問

Q:発達障害は食事が原因で起こりますか?

病気自体が脳の発育の問題でおこるものですが、形成される段階なのかが不明とされています。妊娠中であれば可能性はありませんしそもそも現代中国医学では食事とは大きな関係はありません。

発達障害が一番多いとされているのは日本です。食事による栄養状態が不良ではないことがわかります。

第10位:ポルトガル(ヨーロッパ)
第9位:中国(アジア)
第8位:ブラジル(南アメリカ)
第7位:オーストラリア(オセアニア)
第6位:カナダ(北アメリカ)
第5位:アメリカ(北アメリカ)
第4位:デンマーク(ヨーロッパ)
第3位:スウェーデン(ヨーロッパ)
第2位:イギリス(ヨーロッパ)
第1位:日本(アジア)
(2022年※自閉症と自閉症スペクトラム率の多い国ランキングです)

栄養よりも不規則な食事時間、添加物や農薬などや食事以外ですとストレスあるいは妊娠中の母体の精神状態に影響をされます。また栄養バランスの良い食事は健康な体を作るものでありますが根本的に病気を治すものではありません。

Q:サプリは効果ありますか?

足りない栄養を補っても発達障害などが治るわけではありません。偏食が極端であったりする場合を除いて必要ではないと思われます。また、特殊な栄養不足で発症したわけではないのでサプリを摂取しても治療効果はありません。

Q:西洋のお薬は飲んだ方がいいですか?

治療は脳の発達をよくして正常な回路を作ることが必要になります。西洋医学の病院で処方される薬は発達障害を治す薬はなく、根本治療ではなく症状を抑えるために対症療法として処方されることがほとんどです。

副作用があり抑制してしまうとかえって症状が悪化してしまうこともあります。そのため飲まない方が良いですが、緊急性がある時や人に危害を加えるような症状がある場合は必要になります。

また一度開始すると断薬の問題もあります。

Q:発達検査では異常がありませんでしたがグレーゾーンだと思っています。その状態でも治療はできますか?

診断されていなくても治療は可能です。子供のうちは脳の発育が速いためなるべく早く治療することが大事です。大人になるにつれ治りにくくなります。

また診断についてですが、発達障害はそもそも知的障害を伴い、幼少期に診断されるものと考えられていましたが、現在は知的障害を伴わない場合も多いことが分かっています。そうした場合には、例えばコミュニケーションが苦手であっても勉強ができるなど、なんとか環境に適応することができて、子どものうちには神経発達症(発達障害)が顕在化しないことが多くあります。つまり診断が困難になり遅れるということです。しかし大人になって、より高度で複雑なコミュニケーションが要求されるようになると困難を抱える場面が出てきて、そこで初めて神経発達症(発達障害)と診断されるのです。

問題があっても診断されていないからと治療せずにいると、大人になり診断される場合もあります。それから治療開始することもできますが、なるべく早く開始する方が良いと思われます。